日本クラブWEBギャラリー企画展 「シルクロード色彩自在−洋画家入江一子105年の軌跡」

2021/09/03 10:25:27
タイプ
イベント
名前
日本クラブ
電話番号
gallery@nipponclub.org
メールアドレス

オンラインギャラリー企画展

会期:9月23日(木)~ 11月3日(水)
場所:日本クラブWEBギャラリー(https://nippongallery.nipponclub.org/

エキゾチックな響きがあり、悠久のロマンを掻き立てられるシルクロードは、紀元前2世紀から18世紀の間にシルクとともに東西の多くの文化や芸術を運びました。その歴史的価値からシルクロードの一部区間が、2014年に「シルクロード長安―天山回廊の交易路網」として世界遺産に登録され、現在では、融合と交流、そして人類共通の文化遺産となっています。

洋画家入江一子氏は50歳を過ぎてから、30ヵ国余りのシルクロードの国々を訪れ、大陸的な風物や辺境に生きる人々を描き続けました。斬新な構図と明るい色感に富んだ大らかな筆づかいの画風で独自の世界を確立しました。

モチーフの色彩を表現するために、現地でできるだけ描き上げるのが彼女独自の手法。少しでも実際の色に近い色彩を探せるよう機内持ち込みの重量制限ギリギリの絵の具を持参し、スケッチに1時間しか費やせないときは水溶性色鉛筆や水溶性クレパスを、2時間以上モチーフと接する場合には水彩絵の具やアクリル絵の具を使って、そのときの感動をそのままスケッチブックに着色して残しました。そして、日本に帰ってからもう一度、構成・作画して大きなキャンバスに描き直したのです。小さな身体に不釣り合いなほど大きなエネルギーと情熱で描き上げた数々の作品からは、時代や国境を越えて強く逞しく生き抜いてきた人々の溢れんばかりの生命力が感じられます。

本展では、入江氏がシルクロードを旅する中で見てきた雄大な風景や人々の素朴な生活のすがたを、その時々で受けた情感を色彩に込めて描き出した作品40点を展示します。女子美術大学卒業後、洋画家・林武画伯に師事し、独立美術協会会員、女流画家協会委員(創立会員)として画壇をリードしてきた洋画家・入江一子氏の85年にわたる画業の歩みを振り返ります。

ぜひWEBギャラリー(https://nippongallery.nipponclub.org/)にてご覧ください

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入江一子(いりえかずこ)

女流画家、入江一子シルクロード記念館館長、独立美術協会会員、女流画家協会委員

山口県萩市出身。1916年韓国大邱市に生まれる。小学6年生の時に描いた静物画が昭和の御大典で天皇に奉納され、早くから才覚を現す。1938年女子美術大学卒業後、洋画家・林武画伯に師事し、以降、独立美術協会会員、女流画家協会委員(創立会員)として画壇をリードする。シルクロードに魅せられ、1970年代より、一貫してシルクロードの風物や辺境に生きる人々を描く。斬新な構図と明るい色と光に富んだ画風で、独自の世界を確立した。2013年 女子美術大学第1回「女子美栄誉賞」受賞。

【著書】
『色彩自在/シルクロードを描きつづけて』(1996年/三五館刊)
『101歳の教科書 〜シルクロードに魅せられて〜』(2017年/生活の友社)

写真:
入江一子氏 ©️女子美ガレリアニケ(入江一子シルクロード記念館提供)
「四姑娘山の青いケシ」
「イスタンブールの朝焼け」

Kazuko irie
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記事No. 12450

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