日本ギャラリー 「西洋美と日本の職人技」 展
【11月17日(金)、1日限りの展覧会です(入場無料)。光と影の立体芸術と称されるシャドーボックスと、モダン・ジュエリーの世界をお楽しみください。】
ヨーロッパなど西洋で珍重され、明治時代以降日本でも広く親しまれるようになった、ダイヤモンド、サファイア、ルビーなどの宝石を多用したモダン・ジュエリーと、光と影の立体芸術と称されるシャドーボックス。それぞれ宝飾品とクラフトという、全く異なるジャンルに分類されますが、いずれも日本人が得意とする精細な手作業を要することから、ジュエリー・デザイン、シャドーボックス制作は、アート好きな人の趣味としても日本では定着しています。
本展では、日本随一のジュエリー産地である山梨県の宝飾業界で、18歳から修行をし、職人歴27年のジュエリー・アーティスト・小澤央次氏が、昆虫をモチーフに、細部までこだわった繊細かつ荒々しいデザインで制作した作品を展示いたします。
また、絵柄を切り抜き、何枚も貼り重ねて立体感や奥行き感を出し、新たな命を吹き込むアートであるシャドーボックスを紹介いたします。シャドーボックスの起源は17世紀ヨーロッパの貴婦人の間で流行した「デコパージュ」。その後アメリカに伝わってアレンジされ、立体の絵を額縁に入れる現在の姿になりました。大橋禾苗(かなえ)氏は、この「光と影の芸術」を、30年前に日本に紹介し広めた第一人者の一人です。本展では、「源氏物語」や「東海道五三次」などのよく知られたテーマから、ご子息で画家/イラストレーターの大橋稿二(こうじ)氏が描くポップなコミック・アートまで、幅広いジャンルの絵画を立体に創り上げた作品を展示します。
海外発祥の芸術文化と日本の伝統的職人文化及び最新ポップカルチャー・トレンドの融合を実現した三者三様のアートを通して、近年の世界的な日本文化ブームを支える和センスの魅力に迫ります。
『西洋美と日本の職人技』
■ 11月17日(金)
■ 10am–5pm
■ 入場無料
■ 日本ギャラリー(日本クラブ7階)
145 West 57th St, 7th FL, New York, NY 10019