日本クラブ企画展 「ニッポン・コーヒーカップ物語 –アメリカ人がニッポンと呼んで愛したコーヒーカップ

2025/03/13 05:44:37
タイプ
展覧会
名前
日本クラブ
電話番号
gallery@nipponclub.org
メールアドレス
エリア名
Midtown West , 145 West 57th street, New York, NY 10019
最寄駅
57th St (N,Q,R) Manhattan
住所
145 West 57th Street, New York, NY 10019

日本クラブは、2025年3月28日(金)から4月24日(木)まで、企画展「ニッポン・コーヒーカップ物語-アメリカ人がニッポンと呼んで愛したコーヒーカップ」を開催いたします。本展では、明治から昭和にかけてアメリカへ輸出された約50点のコーヒーカップと数点のセットを展示します。

明治維新以降、日本は欧米への輸出を奨励し、有田、京都、瀬戸などの窯業地では洋食器の生産が盛んになりました。特にアメリカでは、日本の磁器は「Nippon」の名で親しまれました。これは、1890年のマッキンレー関税法によって原産地表示が義務付けられた際、多くの日本の磁器メーカーが1921年まで「Japan」ではなく「Nippon」と表記していたことに由来します。

本展では、当時の職人たちの技術やデザインの工夫、そしてアメリカの人々を魅了した背景に迫ります。コーヒーを飲んだことのない職人たちが、試行錯誤の末に生み出した美しいコーヒーカップ。その背景には、ニューヨークに渡り、現地で流行のデザインを調査した人々の努力がありました。彼らにとって、日本クラブは重要な交流拠点であり、心の拠り所でもありました。

1960年代には、アメリカの食器市場で日本の製品が7割以上のシェアを誇るなど、日本の技術とデザインは高く評価されました。特に、コーヒーの色とカップの絵柄を美しく見せる白磁の技術は、世界に誇るべき日本の宝です。

明治期の日本の輸出磁器、特に「オールドノリタケ」の美術的価値をいち早く見出したのは、ワシントン大学の陶芸家、ハワード・コトラー博士でした。1982年に開催された「ノリタケ・アール・デコ・ポーセリンズ」展は、多くの人々に日本の磁器の魅力を再認識させるきっかけとなりました。

<展示構成>
第1展示:黎明の時代―明治初期から大正へ
第2展示:アメリカンアールデコの再評価―オキュパイドジャパンまで

アメリカで愛された日本のコーヒーカップ。その魅力に迫る「ニッポン・コーヒーカップ物語」。会場では、美しいカップを通して、日米の文化交流の歴史をご覧ください。

〇 会期 : 3月28日(金)- 4月24日(木)
〇 場所 : 日本ギャラリー (日本クラブ 7階) 145 West 57th Street, 7th Floor, New York, NY 10019
〇 時間 : 10:00 am – 6:00 pm (月-金) / 10:00 am – 5:00 pm (土) / 日休
〇 入場無料

◆ギャラリートーク

本展監修の井谷善惠博士(写真)とともに展示作品を鑑賞しながら、日本の磁器が19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカ市場でどのように広まり、愛されたのか、その背景についてお話を伺います。

〇 日時 : 3月28日(土) 午後2時~
〇 場所 : 日本ギャラリー(日本クラブ7階)
〇 参加費 : 無料
〇 申込先 : フルネームを記載の上、gallery@nipponclub.org までEメールをお送りください。

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記事No. 51659

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